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わたしの周りのパースペクティブ

7年ぶりの投稿である。
FBなどのSNSの波が来てすっかりブログが滞ってしまった。
手軽に日記をつけ発信できる環境は、戸惑いも引き起こしてくれた。
時代が変わるということは考え方や価値観を更新しなければならなく
親や先人たちが戸惑っている感覚がいまさらながらわかってきた。
今年で還暦を迎える。
昔、敷居が高いと思っていたものがいつの間にか当たり前になってきた。

車なんて・・・
テレビなんて・・・
PCなんて・・・
インターネットなんて・・・
携帯なんて・・・
スマホなんて・・・わたしにはムリと思ってたのに

PCの発達とインターネットが世の中の仕切りを壊し、生活の自立を促し
同時に理不尽の壁を壊し、物理的な距離を視点のシフトによって縮めた。
まるでバーチャルな世界が画面から流れ出て現実を侵食するウィルスのように感じる。


距離がいちばん変わったんじゃないかと思う。
昔の時代から言えば逆パースにしか見えていないのかもしれない。
合理的な生活は自然に根ざしていない。
自然界で人間らしく生きることではなくて、人間の世界を構築し個の解放につながる世界はまちがってないのか?

一個人の尊重は整備されてきているが、進むにつれて当然マスとの矛盾が際立ってくる。
コロナウィルスは生物にとっての危機と同時に社会の危機も引き起こしている。
あらゆる距離感の破壊は加速度を増している。

コロナは昔の価値観を見直すことでしか撲滅できないのでは?
人間にとっては悪のウィルスだが、実のところ神のウィルスではないのか?

# by seikouzan | 2021-02-06 00:36 | 身辺抄

2014.12

うちの田舎ではイラストや具象絵画のように
わかりやすい作品が喜ばれ共感してもらえる。
抽象的なものや意味不明なものはあまり喜ばれない。

自然は美しく、生命や四季は常に変化しいつも新鮮だ。
その中にあってそれに感動し、手折るように表現していくことが
田舎美術の主流を占めるわけである。


この冬に2つの展覧会を見た。
ひとつは美術家 志村信裕君を招聘した出雲やおよろずアートプロジェクト
もう一つは小西 郁江さんの『In Between Painting and Writing 書く事と描く事のはざまにーくもの生まれるまちでー』


抽象作品の鑑賞は自分と向き合う機会でもある。
作者のメッセージは必ずしも必要とはしない。

小西 郁江さんの箱舟での展示

入り口すぐに映画「甲殻機動隊」や「マトリックス」のように緑色の文字が降ってきてエッセイ風の文章がモニターに映し出されている。
内容は現実感というより夢で見て思い出している感じのシンプルな色彩的な世界。
感覚的に共有でき、作者のメッセージを受け取ることができる人もいると思うが私にはできなかった。
タブローもしかりである。作者の思いが浮遊しているようにみえる。
物語りとイメージと客の三つがそろって生まれる空間。

メッセージやイメージにシンクロできないかと時間をかけてみているうちに
作品や作者と必死で関係を持とうとしている自分の後姿がみえてきた。

日常は、問題をクリアするためにつねに距離をとることを繰り返している。
人との距離、法律、モラル、経済、人権など複雑でデリケート。
トラブルを防ぐため、また商品価値を高めるために間合いを取っている
共同体の中で生きていくにはそのスキルが【大人の免許】のようなものだ。



煩雑に距離を気にする自分から開放される体験は意図されてたのか偶然なのかわからない。
ジャックと豆の木で、登ったあと豆の木を切られた巨人の気分だった。

表面的な複雑さに惑わされるのは日常的で、移り変わりは速い。
色々な角度の視点を持たないと、時代の価値観についていけないようで億劫になる時がある。

つながることによって複雑になり見えなくなることが多々ある。
SNSをやってみると今まで見えなかったレイヤー的な視点が追加された。
人と合うとき 姿だけではなく、行動や性格などの情報も同時に重ね合わせてみるようになった。
本来プライベートで知らないことなのに・・・。

実際の会話において、相手の情報の数だけ話題が増えそうだが、その分知っているがゆえに感動は減る。新鮮であることは良きにつけ悪しきにつけ相手に心が揺れ動くことなのだろう。

また、他人の発信する情報を受け取ってばかりいると、自己と向き合う時間が少なくなることもたしかだ。これも質を伴わないその日暮らしになりそうで少々怖い。

【波】は常に変動するが、その水面は水圧と空気圧がちょうど釣り合ってる境界点だ。
生活はなかなかバランスをとるのはむずかしく、波立たない日はない。

# by seikouzan | 2014-12-04 14:43 | To live

ジバニャン

すっかりご無沙汰になったブログなんだけど久しぶりに更新する。

最近、拾ってきた猫が6匹の子どもを産んだ。
拾ってきた猫はチャコと名づけうちで飼うことを許した。
前に飼っていたピノコが死んでヤマ一匹となっていたのだが、その傷心も手伝って妻と次男が小学校から子猫を拾ってきたのだ。
・・・しかし、大きくならない。獣医さんに見てもらった。
野良猫だったので胎盤感染によってシラミがたくさんいた。まあ、それは処置できて大したことではなかった。
しかしレントゲンの結果、骨盤が折れていて腸を圧迫して便が排出できなくなっていることが判明。
鳥取大学農学部附属動物医療センターでないと手術できませんと宣告され、妻と子猫を連れて鳥大に・・・。
入院させ、結局検査代やらレントゲン代やら・・・・25万円。
すぐには払えないからと子どもの貯金やらを下ろすが、飼うのを許した私が悪いことになった。
すくすくと猫は育ち、逃がす気持ちはこれっぽっちもないのだが、そっと戸をあけて外出し、身ごもって帰ってきたチャコ。鍵を閉め忘れた私が悪いことになった。
臨月になって病院に連れて行くとなんと帝王切開。この骨盤では自然分娩は無理、避妊手術をケチった私が悪い・・・。5万円。おまけに写真では3匹の影、開いてみたら6匹だった・・・。
子猫は次第に大きくなり3匹は妻の母がもらってくれた。しかし情が移って3匹はそのまま家で飼いたいとのこと。合計5匹の猫、一匹は介護のため檻の中に入れられている。
そして・・・妻の腰のためにせっかくリフォームしたピカピカのDKの壁で爪を研ぐ子猫たち。脱走癖のついたチャコはゲロを床暖房のフローリングに吐きまくる。ついにはカエルを食しサナダムシを上下から出したのであった。
10年位前、夜走行中に猫が車の下に飛び込んできたことがあった。
ジバニャンの祟りだろうか・・・

# by seikouzan | 2014-12-04 13:52 | 身辺抄

響きを探して2

さてpart2です

響きを探して2_d0128725_14243097.jpgグルグル巻きになっているゴムを外し
部品を慎重に外します
ボンドはすっかりと固まっています
響きを探して2_d0128725_14243487.jpgゴム手袋をしてサンドペーパーで形を削り出します
木は桐なので柔らかいです
ひたすらゴシゴシしながら好みの丸みに
響きを探して2_d0128725_136149.jpg
粉が出ます
響きを探して2_d0128725_14243740.jpg談笑しながら磨きの時間は楽しいです
な~~んにも考えなくていいです
響きを探して2_d0128725_14243991.jpg磨きの作業
ブライワックスという蜜蝋などが入ったワックスです
アンティークに変身します
これを塗りながらサンドペーパーをかけます
響きを探して2_d0128725_14244435.jpgワックスで色も濃くついてツルツルになっていきます
響きを探して2_d0128725_14245850.jpg磨き職人になったつもり
響きを探して2_d0128725_1425165.jpgテッカテカです
木魚みたいです
響きを探して2_d0128725_14251170.jpg枕になる木を貼り付け・・・
響きを探して2_d0128725_14252929.jpgサワリを弁に取り付けます
これがジージー鳴ります
カリンバだけでなくアフリカの楽器はビリビリ、ジージー音が多いです
響きを探して2_d0128725_14253883.jpg
響きを探して2_d0128725_14254832.jpg取り付け完了
響きを探して2_d0128725_14255171.jpgこの手の作業は老眼鏡が必要となりました
響きを探して2_d0128725_14255566.jpgはい!出来上がり!
あとはチューニングです

# by seikouzan | 2013-12-26 03:46 | カリンバ

響きを探して1

出雲やおよろずアートプロジェクトvol.2 
『静かに響く 緑青に覆われた 小さなひかり』
「カリンバ作りワークショップ」
日にち  9月3日(火)、4日(水)
時間   20:00〜22:00
会場   高須賀家(スタジオ )
料金   12,000円(材料費込み)
定員   10名

カリンバ奏者sage(山田征司)さんのカリンバ製作のワークショップに参加してきました。
響きを探して1_d0128725_13354945.jpg


sageさんオリジナルのカリンバキット
響きを探して1_d0128725_19184072.jpgsageさんの手によるカリンバキット
「これ大変だったでしょう・・・」
「大変でした。」
響きを探して1_d0128725_9584385.jpg共鳴箱となるアカシアの器と桐の板を貼り付けます
響きを探して1_d0128725_9592075.jpgゴムチューブで締め付けて接着
私も授業でウクレレを作っているのですが
これには気が付きませんでした
響きを探して1_d0128725_9593425.jpgsageさんの丁寧な解説
彼はファッションまでちゃんとイメージ作り
とてもよく感じ、考える人だなという印象
響きを探して1_d0128725_9594486.jpgこれで2~30分放置
ボンドは日本ではなじみの薄いtaitebond
高性能です
響きを探して1_d0128725_1013164.jpgsageさんのトークも楽しみながら一服
カリンバはアフリカの民族楽器です
ゴミや廃材を利用して手作りするそうです
自分が気持ちの良い音をチューニングをして自分が楽しむ
サウンドホールが自分に向いている点が他の楽器とは違うということを教えてもらいました
確かに人が弾いているのを聞くのと自分で弾いているのとでは音の伝わり方が違うようです

# by seikouzan | 2013-09-03 01:21 | カリンバ